2017年、母の3回忌を終えて私はグループホームの設立を決意いたしました。

母は約8年間、北陸のグループホームで過ごし91歳で人生の幕を閉じました。

大阪で仕事をしていた私が大阪と金沢の遠距離介護を実践できたのは、母の入居したグループホームのお陰でした。

 

はじめは、グループホームの入居を嫌がっていた母がすっかりグループホームを気に入り『ここは楽しい！仲間もいるしスタッフさんも優しい！ご飯も美味しい！私は本当に幸せやわ』と心から嬉しそうに言ってくれるようになりました。

母のあまりの変わりように私はただ驚くばかりでした。

自宅で暮らしている時もヘルパーさんやデイサービスの方々のお世話になってきましたが、

母の一人暮らしを維持する限界を感じ、私自身も不安と心配を抱えながら探し当てたグループホームでした。

もしあのグループホームに出会わなかったらどうなっていただろうと思うと、今でも心の中で両手が合わさります。

ただただお陰様でした。

 

身近に感じた福祉の世界が母亡き後も頭から何故か離れませんでした。

 

私に出来る何かを模索する中、知的障がいの方々のグループホーム事業を知りました。
母がお世話になったような高齢の方の為のグループホームは、入居者と言っても、おかしくない私には体力的にとうてい無理と諦めました。

が、知的障がいの方の為のグループホーム事業。これならお役に立てるかもしれないと思いました。

 

頭に浮かんだのはケンタッキー・フライド・チキンの創業者のカーネルおじさん‼
あのおじさんもおじいさんと呼ばれても充分な年齢で創業に踏み切ったんだ！

カーネルおじさんは私に決意をさせてくれた大恩人ですが、実は私チキンが大嫌いなのです。(笑)

 

【決めた】

 

娘や息子からは終活を促されている中で「うん分かってる」涼しい顔で私は決断しました🤣生涯で最大の噓をつきました。

1棟目が満床になるのに１年以上かかりました。

1棟だけで始めたグループホームも現在4棟になりました。

これもまたいろいろな方々のお陰です。

そして何よりも嬉しいことは、自宅では洗濯は全てお母さんに任せっきりでこられた入居者の方々が〔洗う、干す、畳むの作業〕をご自分できるようになっていらっしゃることです。

配膳の片付け作業。入浴順序を守る。いつの間にか集団生活のイロハを自然に身に付けることができていらっしゃいます。

スタッフや仲間との語らいに笑顔がこぼしながら。

 

あるお母様の言葉です。

・子どもがグループホームに入居し、初めて自分の時間を持てるようになりました。

・京都の神社仏閣めぐりなど行きたかった所に行くことができました。

・ずっとやりたかった幾つかのことが一つずつ実現しました。

・まさか仕事復帰ができるなんて思いもかけませんでした。とおっしゃる喜びの声

 

【長年の夢が叶いました。】とのお言葉

親御さんの夢を叶えるお役に立てることは私どもにとっても嬉しい限りです。

【親御さんもお子さんもイキイキと】

 

その屋台骨を支えてくれているスタッフの皆さま、入居者の方々、そしてそのご家族の皆さま、関係者の皆さま、本当にありがとうございます。

 

《オンリーワン・リヴァー、今後ともよろしくお願い申し上げます。》